過去の出資馬振り返り⑥レッドウィズダム
過去の出資馬振り返り、6頭目はレッドウィズダム(プレシャスラバーの2013)です。
レッドウィズダムは父キングカメハメハ、母プレシャスラバーという血統の牡馬で、東京サラブレッドクラブで一口9万5千円で募集されました。
出資の理由
この世代はまずレッドアヴァンセを最優先で応募すると決めたので、もう1頭は牡馬が欲しいと思いました。
この馬はナリタクリスタルの半弟で父はキンカメとなかなかの良血で、角居厩舎ということも魅力でした。
スペシャルウィーク産駒のナリタクリスタルとは配合パターンが違いますが、血統表を見たときにこれはこれで面白いんじゃないかと思いました。
馬体もバランスの良い好馬体に見えたので出資を決めました。
デビュー前
1歳秋、北海道に会いに行きました。
育成時の評価はかなり高く、この世代のPOG本ではこの馬がいた育成牧場のページでトップクラスの扱いでした。
そんな状況でしたので、この時点ではクラシック路線に乗ってくれるのではと期待が膨らみました。
競走生活
デビューから2戦は芝を使われましたがともに5着に終わり、3戦目のダート戦で初勝利。
これが自分にとって出資馬の初勝利となりました。前2世代で1勝も出来なかったこともあり、この時はだいぶホッとした記憶があります。
昇級後は500万条件で善戦止まりでしたが、距離短縮となった1400戦で目の覚めるような末脚を発揮し2勝目を挙げ、ユニコーンSに出走。
結果的に最初で最後の重賞出走となったこのレースは7着でした。
その後はなかなか勝てないレースが続き、500万降級から5戦目でようやく3勝目を挙げたのは5歳の2月でした。
再昇級の1000万条件をボウマン騎手の豪腕にも助けられ2戦で卒業しましたが、準オープンの壁は厚くその後は見せ場をほとんど作れないレースが続き引退となりました。
古馬になってからは中距離戦ばかり使われましたが、2勝目を挙げた時のレースが強く印象に残っていたため、出来ればもう一度1400か1200で控える競馬を試してほしかったという思いがありました。
それでも通算4勝は十分立派だと思いますし、重賞にも出走し、それを現地で応援できたことも良い思い出です。
過去の出資馬振り返り第6弾、レッドウィズダムでした。
読んでいただきありがとうございました。
振り返りもようやく折り返し地点、次回はレッドエレノアを振り返ります。
過去の出資馬振り返り⑤レッドアヴァンセ
過去の出資馬振り返り、5頭目はレッドアヴァンセ(エリモピクシーの2013)です。
レッドアヴァンセは父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統の牝馬で、東京サラブレッドクラブで一口17万5千円で募集されました。
出資の理由
前年度の全姉レッドベルダに続いて募集されたエリモピクシーの仔で、募集時の印象としては姉と同じくらい良い馬という印象でした。
価格は姉より少し安くなりましたが、セールで買われた姉と母の購入後に産まれた本馬という事情を考えると妥当だったと思います。
姉と同レベルではないかというこの時点での自分の評価でしたが、誕生日が姉より少し遅かったためこの馬の方が良くなる可能性はあると思いました。
2年続けてこの価格帯の馬に出資するのは結構な負担でしたが、当時は独身で自由に使えるお金も今よりかなりあったので、この世代の募集馬で一番良いと思ったこの馬への出資を決めました。
デビュー前
1歳秋、2歳春の2回北海道に会いに行きました。
1歳秋
2歳春
募集時点では姉のレッドベルダと同じくらいと思っていましたが、育成過程を見ていてベルダよりも良いのではないかと思うようになりました。
この馬のデビュー前にベルダが亡くなった事もあり、この馬への期待は高まるばかりでしたが、デビュー戦の鞍上が決まった経緯(新馬を勝ったら阪神JFに行くため、本番で乗れるか分からない有力ジョッキーではなく自厩舎所属の松若騎手が乗る事になった)とデビュー前の追い切り映像を見て、この馬は絶対に走ると確信したのを覚えています。
競走生活
初勝利は年明けの3戦目と、デビュー前の評判を考えると少し手間取った印象でしたが、負けた2戦も力負けではなかったですし、元々エリモピクシーの仔は使いつつ良くなる印象だったので全く悲観していませんでした。
そして迎えた4戦目エルフィンS。ここで連勝を決め桜花賞出走をほぼ決めました。
牝馬三冠では7、7、5着という結果に終わりましたがまだまだ成長の余地があると思っていたので、古馬になってからさらに活躍してくれると期待していました。
特にヴィクトリアマイルはこの馬にピッタリの舞台であり、ここからの成長次第で勝つチャンスも十分あると思っていました。
4歳時は準オープンで勝ちきれずもどかしい競馬が続きましたが、なんとか年内にオープン入りを決め翌年に備えることになりました。
そして迎えた5歳、休み明けの阪神牝馬Sで2着と健闘し、大目標のヴィクトリアマイルに出走します。
結果の出ていなかった阪神で休み明けにも関わらず結果を出せたことで、ヴィクトリアマイルは本気で勝てると思っていました。
結果は小差の3着と非常に惜しく悔しい結果でしたが、GIの舞台で一瞬先頭に立つ走りを見せてくれた事が出資者として誇らしい気持ちになりました。
牝馬のため翌年春までの引退が既定路線ということもあり、近くで見られるのが最後になると思い、この年の夏北海道に会いに行きました。
当時は充実期を迎えて素晴らしい馬体に成長しており、デビュー前に会った時を思い出し成長した愛馬の姿に感慨深くなったのを覚えています。
その後は秋に2戦してマイルCS7着を最後に引退、繁殖入りとなりました。
GIで僅差3着がありながら結局重賞は勝てずに終わりました。
使い方次第では重賞を一つか二つ勝てたとは思いますが、大事に使われ余力を残して引退した事が繁殖生活に繋がるのではないかと期待している部分もあります。
ロードカナロアとの間に産まれた初仔の牡馬は今年の募集が期待される1頭ですが、自分が今年出資を再開しようとしているのは何を隠そうこの初仔が目当てです。
それくらい自分の一口馬主生活の中でレッドアヴァンセの存在は大きいものとなっています。
また、詳細は省きますがレッドアヴァンセは自分のプライベートにも大きな影響を与えてくれました。
そういった意味でもこの馬には凄く感謝しています。
過去の出資馬振り返り第5弾、レッドアヴァンセでした。
読んでいただきありがとうございました。
次回はアヴァンセと同世代、レッドウィズダムを振り返ります。
過去の出資馬振り返り④レッドアイヴァー
過去の出資馬振り返り、4頭目はレッドアイヴァー(ラピーダシャリナの2012)です。
レッドアイヴァーは父タイキシャトル、母ラピーダシャリナという血統の牡馬で、東京サラブレッドクラブで一口4万5千円で募集されました。
出資の理由
この馬は先行募集では出資せず、少し様子見していました。
先行募集でレッドベルダとレッドメアラスに出資しましたが2頭とも牝馬であり、牡馬も欲しいと思っており少し様子を見て問題なさそうなら出資しようと思っていました。
血統的には東サラの先輩であるレッドスパーダの近親であり、父も同じタイキシャトルというセールスポイントがあり、生産・育成も同じ下河辺牧場ということで注目していました。
先行募集終了後、比較的すぐに残口わずかとなったため、あまり様子見は出来ませんでしたが、10月頃に出資を決めました。
デビュー前
1歳秋、2歳春の2回北海道に会いに行きました。
1歳秋
1歳時はかなり大人しくて扱いやすいと牧場の方も仰っており、表情も優しい感じでしたが、2歳時にはピリッとした面が出てきたとのことで、表情もキリッとした感じになっていたことを覚えています。
2歳春
競走生活
2歳の12月にデビューし、4戦目にはクビ差2着と勝利まであと一歩のところまで行きましたが、その後はソエの影響か精彩を欠き、二桁着順を繰り返して引退となりました。
4戦目までの内容から勝ち上がる力はあったはずですがこの馬も勝ち上がれずに終わり、ここまで2世代4頭の出資で1勝も出来ないという結果に。
一口馬主を始める前に思い描いていた理想とはほど遠い状況でしたが、少し運が無かっただけでそこまで悲観はしていませんでした。
それに次の世代で出資していたレッドアヴァンセが育成時点で絶対走ると確信していたので気持ちを切り替えることが出来ました。
ちなみにアイヴァーは引退後、JRA競馬学校で乗馬となりました。
現況を知る術はないですが、きっと今も未来のジョッキーたちの練習馬として元気に暮らしていることと思います。
過去の出資馬振り返り第4弾、レッドアイヴァーでした。
読んでいただきありがとうございました。
次回は自分の一口馬主生活で最も活躍してくれた馬、レッドアヴァンセを振り返ります。
過去の出資馬振り返り③レッドメアラス
過去の出資馬振り返り、3頭目はレッドメアラス(セイランクイーンの2012)です。
レッドメアラスは父ステイゴールド、母セイランクイーンという血統の牝馬で、東京サラブレッドクラブで一口5万5千円で募集されました。
出資の理由
この馬は2013年度の東サラ募集にてレッドベルダとともに先行募集で応募しました。(ベルダが最優先、メアラスが一般)
父ステイゴールド、母父メジロマックイーンのいわゆる黄金配合で、馬体や動きもそこそこ良く見えた事が決め手でした。
この血統で牝馬であること、上があまり走っていないことが気になりましたが、価格も手頃な部類だったため出資に踏み切りました。
デビュー前
1歳秋、北海道に会いに行きました。
2歳の春に北海道に行った際には既に本州に移動しており会えませんでしたが、夏に吉澤ステーブルで再び会うことが出来ました。
同期のベルダ程ではないにせよ個人的な期待度は高く、比較的早めのデビューとなった事もあり、上手くいけばクラシック路線に乗れるんじゃないかと当時は期待していたのを覚えています。
競走生活
2歳の9月にデビューするも勝ち上がれませんでした。
3戦目にクビ差2着と勝利まであと一歩まで迫りましたが、その後はダートや1200m戦を使われて入着も出来ず、地方競馬に移籍となりました。
地方でも6戦して2着1回、3着2回と1勝も出来ないまま引退となりました。
船橋のナイター競馬に出走した際には仕事帰りに生観戦することが出来ました。
中央よりはレベルが落ちるため惜しいところまではいけたのですが、血統的にもダートは不向きということもあり、やはりそう簡単には勝たせてもらえませんでした。
正直レースの使い方次第では勝ち上がれたと今でも思っています。
行きたがる気性だからと言ってこの血統の馬を京都1200m戦に使うのはやめてほしかったです。
ただ勝ち上がれなかったのは事実なので、兄姉や近親に活躍馬がいない馬はやはり避けた方が良いのかなとも思いました。
過去の出資馬振り返り第3弾、レッドメアラスでした。
読んでいただきありがとうございました。
次回はこの世代の最後の1頭、レッドアイヴァーを振り返ります。
過去の出資馬振り返り②レッドベルダ
過去の出資馬振り返り、2頭目はレッドベルダ(エリモピクシーの2012)です。
レッドベルダは父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統の牝馬で、東京サラブレッドクラブで一口20万円で募集されました。
出資の理由
この馬は2013年度の東サラの目玉でした。
かなりの高額でしたが、セールで7500万で購入された馬なので総額8000万という募集価格はむしろ良心的と思える価格でした。
それでも高いことに変わりはないのですが、個人的にはこの年の募集で一番良く見えたので出資を決めました。
デビュー前
1歳秋、2歳春の2回北海道に会いに行きました。
1歳秋
2歳春
募集時点で400キロ未満と小柄な馬でしたが牧場の評価も高く、個人的にはかなり期待しており桜花賞制覇を夢見ていました。
思ったほど馬体重が増えませんでしたが、特に大きな問題もなく調整は進み、2歳の11月にデビューを迎えました。
競走生活
デビュー戦は直線で進路が無くなり5着。
その後も年内に2戦して5着、3着と勝ち切れず。桜花賞は諦めこの馬のペースでゆっくり成長してくれればと切り替えました。
しかし、そんな矢先に短期放牧中の事故により安楽死となってしまいました。
当時はかなりショックでした。
まだ未勝利でしたが素質は間違いなくあったので、ゆっくり力を付けてゆくゆくはオープン馬にはなれると思っていましたが、その未来を見ることは叶いませんでした。
2戦目の中京での未勝利戦、ちょうどチャンピオンズカップと同じ日だったので中京競馬場まで行くことにし、生観戦しました。
その日は負けてショックでしたが、まさかこれがベルダを生で見る最後の姿になるとは思ってもみませんでした。
何も知らない人がエリモピクシーの繁殖成績を見たら、デビューした産駒のうちレッドベルダだけ走らなかったと思うかもしれませんが、無事だったらベルダも負けない活躍をしていたと信じています。
ベルダの思い出は悲しい記憶が大きいですが、自分の一口馬主生活の中でも思い入れの強い1頭です。
過去の出資馬振り返り第二弾、レッドベルダでした。
読んでいただきありがとうございました。
次回はベルダと同世代の1頭、レッドメアラスを振り返ります。
過去の出資馬振り返り①レッドロザリー
今回から過去の出資馬を一頭ずつ振り返ります。
まずは記念すべき初出資となったレッドロザリー(フェアリーバラードの2011)です。
レッドロザリーは父ゼンノロブロイ、母フェアリーバラードという血統の牝馬で、東京サラブレッドクラブで一口5万円で募集されました。
出資の理由
まず一口馬主を始めるにあたって、東京サラブレッドクラブを選んだ理由ですが、そもそも一口馬主をやろうと思ったきっかけがレッドレイヴンという馬でした。
レッドレイヴンは大好きだったグラスワンダーの甥という血統で、POGで注目していた時に東サラのHPで近況をチェックしていました。そしてデビュー後も一部でダービー候補と言われるくらいの活躍をしていたため、自分もこういう馬を持ちたいと思うようになりました。
そういう経緯があったので、東サラで一口馬主を始めることにしました。
そして2013年の春頃、東サラへの入会を決意したわけですが、当時の選択肢として売れ残っている2歳から選ぶか、その年の1歳募集まで待つかという二択があったのですが、早く出資馬の走りを見たいという思いがあり2歳から選ぶことにしました。
当時他にどういう馬が残っていたかはあまり覚えていないのですが、レッドロザリーを選んだ理由としては、ゼンノロブロイと欧州血統の牝馬との配合には良いイメージがあり、上もそこそこ走っていたこと、また募集開始当時は馬体がかなり小さかったようですが、その頃にはだいぶ増えていたこと、等の理由でレッドロザリーに出資することにしました。
デビュー前
この次の世代からはデビュー前に北海道へ会いに行くようになったんですが、ロザリーは出資のタイミングが遅かった事もあり会いに行けませんでした。
2歳の秋頃には本州に移動していたんですが、足元がパンとせずデビューは3歳の6月。
早く出資馬の走りが見たいということでこの世代から選んだわけですが、次の世代まで待っても大して変わらなかったという結果に(笑)。
競走生活
3歳の6月~9月で3戦し6、8、3着という結果に終わり、その後は地方に移籍して出戻りを目指す予定でしたが脚部不安のため中央の3戦のみで引退となりました。
3戦とも関西圏での競馬だったため、関東在住の自分は一度も生観戦出来ずに終わったのが心残りでした。
ただデビュー後吉澤ステーブルWESTで調整されていた時に一度会いに行くことが出来ました。
見学の数日前に馬房で寝違えて怪我しているという凄いタイミングでの見学でしたが、出資している以上一度も会っていないというのは個人的に避けたいので、今振り返るとあの時会えて良かったと思います。
足元さえ丈夫なら2つ3つ勝てる素質はあったと思いますが、丈夫さも含めてその馬の能力なので、改めて無事是名馬という言葉について考えさせられた馬でした。
過去の出資馬振り返り第一弾、レッドロザリーでした。
読んでいただきありがとうございました。
こんな感じで残り11頭も順番に振り返っていくのでよろしくお願いします!
過去の出資馬について
自己紹介記事でも触れたとおり、今年の募集から出資を再開しようと思っていますが、それまでに過去の出資馬12頭について振り返っていこうと思います。
まずは過去の出資馬を紹介します。
2011年産
・レッドロザリー
2012年産
・レッドベルダ
・レッドメアラス
・レッドアイヴァー
2013年産
・レッドウィズダム
2014年産
・レッドエレノア
・レッドアトゥ
・レッドルドラ
2015年産
・レッドラフェスタ
キャロットクラブ
2014年産
・ミルキークォーツ
2015年産
・シンハラージャ
以上の12頭です。
同じ時期に東サラで出資していた方なら、何かしらご一緒だった可能性が結構高いのではないでしょうか。
ちなみにご覧の通りキャロットでも出資していたんですが、今は退会しています。
収支プラスの馬、マイナスの馬、期待以上に走ってくれた馬、期待外れだった馬、様々ですが、12頭全てに思い入れがありますし、出資再開に向けて自分の頭を整理するためにも、次回以降1頭ずつ詳細に振り返っていこうと思います。